何ができる
積算ソフトが出した帳票のExcel(または頂の汎用XML)を放り込むと、その工事の工事概要書が1枚できます。落札した工事の全体像を、施工計画や打合せの前に見渡すための自分用のまとめです。概要書は次の7章です。
| 章 | 出力内容 |
|---|---|
| 1. 工事の基本情報 | 工事番号・工事名・工事箇所・工期・契約年月日・請負代金額 |
| 2. 積算条件 | 工種区分・施工地域・週休2日・ICT などの選択内容と、その一言の説明 |
| 3. 工種別の一覧 | 工事区分 → 工種 → 種別 → 細別の数量・金額(合計が合わない行には★) |
| 4. 主要資材 | 品目・規格・数量・単価・金額(施工パッケージや市場単価の中身もばらして並びます) |
| 5. 産業廃棄物・残土 | 種類ごとの数量(㎥)と換算(t)、残土・発生土の行。処分費・殻運搬の行を、建設リサイクル法の別紙(分別解体等の計画等)を作るときと同じ規則で、コンクリート塊・アスファルト塊・建設発生木材などに仕分けます |
| 6. 主要機械/7. 労務 | 機種・職種ごとの数量・金額 |
「概要書を作る(単価や合計額を表示しない)」で作ると、単価・金額・合計の列と請負代金額を載せない版になります。現場の担当者に工事の中身だけを渡したいときに。
出るのは md(テキスト)と、印刷用の画面(→PDF)です。入札のときにしか要らない項目(予定価格・公告日・単価の適用年月・諸経費の率)は出しません。
提出物ではありません。数字は帳票の値をそのまま転記したものです。中身の裏取りは設計書と特記仕様書でしてください。
使い方(3手)
- 放り込む:トップの枠にExcel(またはXML)をドラッグ、またはクリックして選ぶ。初回だけ処理部品の読み込みに数秒かかります(約5MB)
- 直す:工事名・工事箇所・契約年月日・請負代金額が自動で入るので、違うところを直す(直す欄)
- 作る:「概要書を作る」を押すと、下にプレビューが出ます。「HTML を保存」「md を保存」「印刷 / PDF」「md をコピー」で持ち出せます
人に送るなら HTML(スマホのブラウザでも表のまま開けます)、Obsidian や Excel に貼るなら md、提出や印刷なら PDF、と使い分けてください。
ファイルの出し方(積算ソフトごと)
読めるのは、積算ソフトが帳票として出したExcelと、頂の汎用XMLです。内訳書の1シートだけ、発注者様式の「指定様式出力」、金抜きの設計書PDFは読めません。
ATLUS NEXT の場合
[印刷設定・外部出力]→[印刷]→(帳票設定)→ Excel出力。「指定様式出力」ではありません。既定のままだと帳票が足りないので、次を変えてから出してください。
| どこ | 何を |
|---|---|
| 帳票の表示設定 | 全部ON(既定でONは5つだけ。特に 積算条件表・経費条件表・算出根拠・本工事費表・明細書・単価一覧) |
| 詳細設定 → 印字項目(1) | 要素名を全帳票で有効。0円経費・コメント行・未確定行・費目行もON |
| 詳細設定 → 印字項目(2) | 帳票条件の出力方法を「標準(1行)で印字する」(施工パッケージも)。囲み文字内の文字列を削除する {} はOFF |
| 詳細設定 → 書式設定 | 数値0の場合出力する(数量・単価・金額)をON |
| 経費出力設定 | 「すべて選択」(既定は40行中26行がOFF) |
最低限、本工事費表があれば動きます(表示設定を変えていない既定の出力でも読めます。積算条件表が無いと工事番号・地区は出ず、工事名・工期は表紙から補います)。本工事費表が「積算内訳書」の形(宛名欄つき・1行1件)で出ていても読めます。単価一覧が無いと資材・機械・労務が出ません。明細書が無いと、水道のように内訳表が「第N号明細表」を指す体系で工種の中身が出ません。
頂(いただき)の場合
ファイル(F) → エクスポート → 汎用データ(*.XML) で出した .XML を放り込んでください。印刷画面から出るExcel(見積書フォーマット101〜104)は項目一覧までで、単価や諸経費が入らないので読めません。
| 章 | XMLのどこから |
|---|---|
| 1. 基本情報 | 設計書画面の工事概要(工事番号・工事名・工事場所・工期)。空のままだと工事名はファイル名になり、★でお知らせします |
| 2. 積算条件 | 経費条件(工事種類・経費年度・各補正の有無)。契約・税まわりの条件は出しません |
| 3. 工種別の一覧 | 内訳書の階層(工事区分 → 工種 → 種別 → 細別)と、その下の単価行 |
| 4. 主要資材/6. 主要機械/7. 労務 | 内訳書の単価行を、頂の要素区分(材料費・労務費・機械経費…)で分けたもの。同じ単価が何か所にもあれば数量を足して1行にします |
| 5. 産業廃棄物・残土 | 単価コード(S0020・SZA961 など)と規格から仕分けます。準備費に積み上げた処分費も拾います |
単価を入れていない設計書(金額が全部0)でも、数量と工種の一覧は出ます。代価表と施工パッケージの中身(材料・労務・機械のばらし)はまだ読めません。入っているときは★でお知らせします。読み込めなかった場合は、トップの「ひとこと感想」で「動いたか」を選んで送ってください。
Gaia(Gaia11・Gaia10・Gaia Cloud)の場合
まだ読み込みに対応していません。次の2つを出して、トップの「ひとこと感想」から「Gaiaで試した」と教えてください。対応します。
- CSV:工事を開いて[工事]→[CSVフォーマット]。出力項目は「全項目を出力」を選ぶ(公式FAQ:工事データをExcel(CSV)形式で出力したい)
- Excel:[印刷/Excel]→[Excel書式を確認する]で書式を選んで[Excel出力]
資材・機械・労務まで出したいときは[数量表]→[ツール]→[数量明細CSV出力]も一緒に。
ほかの積算ソフトの場合
帳票のExcelが出せるなら試してみてください。読めなかったときはエラーの文面を表示します。「ひとこと感想」で体系とソフト名を教えていただけると助かります。
直す欄
| 工事名 | 帳票の工事名称がそのまま入ります。直すと概要書の題も変わり、「画面で直したもの」と注記が付きます |
|---|---|
| 工事箇所 | 帳票の工事場所から「発注者指定方式」「週休2日制工事」のような住所でない文字を外して入れます。外したときは元の値を下に出します |
| 契約年月日 | 帳票には入っていないので、工期の始期日の7日前を仮で入れます。契約日が違うときは直してください。空にすると概要書に出ません |
| 請負代金額(税込) | 積算の金額(工事価格計、無ければ工事価格×1.1)を仮で入れます。契約書の請負代金額に直してください。空にすると概要書に出ません |
PDFにする
PDFはお使いのブラウザの印刷機能で作ります(A4横で組んであります)。
- 「印刷 / PDF」を押す
- 送信先(プリンター)で「PDFに保存」を選ぶ
- 保存
md を保存して、Obsidian や VS Code の書き出し機能でPDFにしても同じ内容になります。
スマホで見る人に送るなら、PDFより「HTML を保存」が向いています(→ スマホで見る)。
★が出たら
読み込んだあとや作ったあとに★の行が出ることがあります。止まってはいないので、そのまま作れます。
| 「単価一覧」の帳票が出ていない | 主要資材・主要機械・労務が出ません。Excelの出し方のとおり、帳票の表示設定を全部ONにして出し直してください |
|---|---|
| 「明細書」の帳票が出ていない | 内訳表が「第N号明細表」を指しているのに中身が無い状態です。工種の中身が出ません。同上 |
| 「算出根拠」の帳票が出ていない | 積算条件の補正係数(地域補正など)が出ません。同上 |
| 明細の合計が見出しと合わない行が N 行 | 工種別の一覧で、子の合計と親の金額がずれている行に★を付けています。帳票側の丸めや、明細表への参照の取りこぼしが原因です。その行だけ帳票で確かめてください |
「本工事費表」が無いときはエラーになります。文面に何をすればいいかを書いています。
ファイルの扱い(プライバシー)
- 放り込んだExcelは端末の外に出ません。読み取りも概要書の組み立ても、お使いのブラウザの中で動く処理部品(ブラウザ内のPython)が行います。サーバーにファイルを送る仕組み自体がありません
- 作った md・PDF も端末に保存されるだけです。作者側には何も残りません
- 通信するのは、処理部品の読み込み(初回)と、アクセス数の集計(ページを開いた数だけ。ファイルの中身は含みません)です
- 「ひとこと感想」を送ったときだけ、選んだ項目・自由記述・任意のメールアドレスと、次の情報がサーバーに保存されます:ツールの版・ブラウザの種類・工事番号の形(6桁/3-6桁/無し)・内訳の段数・費目行と積算条件の件数・単価一覧の要素ごとの行数・★とエラーの文面。工事名・工事番号そのもの・場所・金額・品目名・ファイルは送りません。送る前に「一緒に送る情報」で中身を確かめられます
アプリとして入れる
Edge / Chrome なら、アドレスバー右端の「アプリをインストール」アイコンから、デスクトップのアプリとして入れられます(ブックマークでもかまいません)。
一度開いたあとは、処理部品もブラウザに保存されるので、圏外でも動きます。更新はページを開き直すと反映されます(アプリとして使っている場合は、一度閉じてから開いてください)。
利用条件
- 本ツールは無料で、どなたでも使えます。会社での業務利用も構いません
- 出力は帳票の値を転記したもので、提出物ではありません。内容の正しさは保証しません。必ず設計書・特記仕様書・契約書で裏取りしたうえで使ってください。本ツールの利用により生じた損害について、作者は責任を負いません
- 本ツールは積算ソフトの非公式ツールです。各ソフトの開発元とは関係ありません。読めるのは、利用者ご自身が自分のソフトで出した帳票です。ソフトの利用条件(出力データの取り扱い)は、それぞれの開発元の定めに従ってください
- 本ツールのプログラム・画面デザインの著作権は作者に帰属します。ソースコードの複製・転用・改変しての再配布(AIツールに読み込ませて同種アプリを生成させる行為を含む)を禁止します。利用はツールとしての通常利用に限ります
- 予告なく内容の変更・提供の終了をすることがあります
- 「ひとこと感想」でいただいた内容は、本ツールの改良と、対応する積算ソフト・工種体系の優先順位づけに使います。メールアドレスは返信にだけ使い、それ以外に使いません
2026-09-04 制定
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v0.2(2026-09-04) ← トップへ